2022.01.18
TOKYO MER
「待ってるだけじゃ、助けられない命がある」
昨年の夏、東京オリンピックやパラリンピックの最中に、TBS系日曜劇場で放送された「TOKYO MER~走る緊急救急室~」。
※画像はインターネットより拝借
皆さん観ていらっしゃいましたか?覚えていらっしゃいますか?
私は何気に日曜劇場はよく見てる方で(このブログでも何度か投稿してます)・・・もちろん毎週“録画”してました(笑)。映画化も決まり、本当に楽しみです!
日本のドラマはゆっくりとストーリーが流れるものが多いのですが、このドラマは“現場”シーンが多く、そのスピード感、緊迫感が観ている側にも伝わってきました。
緊迫感と言えば、ドクター系ドラマではよく目にする電気ショック。この「TOKYO、MER]」では、あの架空の「ERカー」で電気ショックが使われていたシーンが多くありました。
私たち一般人だと、そんな生と死の緊迫感に立ち会うシチュエーションに遭遇する事もあまりありませんが・・・でも、もし遭遇したら、私たちも命を救える側の人間でありたいですね。
今やどこの施設、建物にも設置してあるAED。もちろん当館にも設置してあります。
しかし・・・現実はどうでしょうか。AEDをちゃんと扱える人は何パーセントの方たちでしょうか。
「置いてるだけじゃ、助けられない命がある」
~というキャッチフレーズ(?)の元、当館で「救命救急セミナー」を開催しようという声がスタッフから上がりました。
日常の中でも「置いているだけじゃ~」というのは多々ありますね。私の場合は「消火器」がそうです。
大阪時代、ビルの4階にある飲食店にいる時の事です。扉の隙間から黒煙が入り込み・・・廊下へ出るとスーツ姿の40〜50代と思われる男達が消火器を持っているのですが、誰一人消化剤を噴出できないままなのです。一刻を争う場面。私(当時は30そこそこの若者でした)は大の大人達から消火器を奪い・・・!!!
と言う私の昔話はどうでもいいですね(汗)
※一応私はそのお店の入るビルからヒーロー扱いを受け・・・この体験のお陰で当館の避難訓練時のエピソードトークに使わせてもらってます(笑)。
コロナ禍であり、オミクロン株による第6波が押し寄せてる最中の開催なので、あくまでスタッフ中心・・・でも心の中では「在館生にも興味を持ってほしい」と、複数の参加者がある事を願ってました。
とは言え、開催する事に意義があるんです。それでもこのよう時期に在館生1名が参加してくれました。そして・・・そうなんです。東京消防庁の協力により開催が実現できました。
ますはデモストレーションです、
二人がかりが基本です。一人は心臓マッサージ(本来は人工呼吸もなんですが、コロナ禍で現在は省略すると説明がありました)、一人はAEDの準備と、周りの方に救急車の手配を呼びかける・・・
これが重要です。
デモストレーションを終え、これからが本番です。
もちろん私もやりましたが・・・撮影担当のため、写ってません(汗)。
個人的に私は、マリンスポーツ出身というのもあって、救命救急にはとても興味がありました。
在館生が救命救急セミナーを通じて、人命の尊さに気付き、「待っているだけ~」でも「置いてあるだけ~」・・・そしてほとんどの人がそうであるように「見ているだけ~」じゃなく、“助ける事ができる側の人”になってもらいたいと、心からそう思います。
今回のセミナーは初級中の初級ですが、東京消防庁では救命救急の資格制度があるようです。
その講習、カテリーナで開催できないだろうか・・・。
「踊る大捜査線」の放送から数年(数十年?)を経て東京“湾岸署”が本当に出来ました。
もしかしたらこの「TOKYO MER」だって・・・我々の中でその隊員が誕生する日が来るかもしれません。
~という夢を見る館長でした。